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【生命科学コース】8月の学内外での公開講座をまとめて報告!

印刷用ページを表示する 2025年8月20日更新

 生命科学コースでは学内外でさまざまな公開講座を行っています。

今回は、オープンキャンパス(8月8日)前後の、8月7日に学内で行った実験講座、8月9日に東広島市福富町で行った実験講座、8月10日に備北丘陵公園で行った公開講座について紹介します。

1.  8月7日公開講座「遺伝子解析」(松崎助教担当):

   10名の高校生が参加してくれました。参加者は、自分の口腔内粘膜細胞からゲノムDNAを抽出し、PCRを用いてアセトアルデヒド脱水素酵素遺伝子2(ALDH2)の多型を調べました。アセトアルデヒド脱水素酵素2は、お酒のエタノールが代謝されてできるアセトアルデヒドを分解するアセトアルデヒドを分解する酵素です。アセトアルデヒドは顔が赤くなったり、頭が痛くなる原因物質です。日本人ではこの遺伝子の1塩基の配列の異なる1型と2型の2タイプが存在しており、1型から作られる酵素は働きが強く、2型からのものは働きが弱いことが知られています。すなわち、1型の遺伝子を持つ人は体内で素早くアセトアルデヒドを分解できるのでお酒に強い人、ということになります。参加者の高校生たちは、始めて扱うさまざまな実験器具にとまどいながらも真剣に取り組んでいました。なお、この講座では前半に遺伝子を調べることのメリットやデメリット、人々のプライバシーを守るためのさまざまな規則などを説明した後、参加者の同意を得た上で実験を行なっています。

 

2.  8月9日広島大学附属中学校の理科出前授業 (金岡教授担当):

 東広島市福富町の「星降るテラス」にて開催されました。本学の金岡教授が「福富町の植物を用いた実験?観察」を担当しました。当日は、会場周辺の植物を採集して葉の表面や花の観察を行いました。また、「星降るテラス」の所有者でもある近畿大学工学部の谷川大輔准教授から、福富町の魅力や地域創生の試みについてのお話がありました。参加した中学生には、地元の自然や魅力を感じる良い機会になったと思います。

 

3. 「県立広島大学?サテライトラボ地域連携セミナー」(しょうばら産学官連携機構との共催) (岡田准教授担当):

 8月10日日第5回セミナーとして、生命科学科学コースの岡田守弘准教授が「がんになると、どうして元気がなくなるのか?ーがんと共に生きる」という演題で講演されました。がん発症のメカニズムについての説明や、がんを発症してから亡くなるまでのまだ分かっていないことなどを、基礎的なことから最新の研究成果までを交えながらお話しいただきました。当日はあいにくの悪天候でしたが、高校生を含め20人ほどが参加されました。

 

 この内容は、生命科学コースインスタグラムでも紹介しています。写真などより多く掲載しておりますので

是非ご覧ください。また、この期間に行われたオープンキャンパスについても紹介しています。

実験講座
金岡福富町
岡田准教授サテライト

  生命科学コースでは、動植物、微生物、細胞などを用いてさまざまな分野の研究が行われています。進展が著しい生物学ですが、生命科学コースでは先端的な分野を学ぶことができます。

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